【助産師が伝える】お産の流れ|分娩が進む3つの段階と過ごし方

出産が近づくと、「お産って、どんなふうに進んでいくんだろう?」と不安になりますよね。とくに初めての出産は、未知のことばかりで当然です。

でも、お産全体の流れをあらかじめ知っておくだけで、心の準備がぐっとできて落ち着いて臨めます。この記事では現役助産師が、お産が始まるサインから、分娩の3つの段階、それぞれの過ごし方までやさしく解説します。🐼

目次

お産が始まるサイン(おしるし・陣痛・破水)

  • おしるし……少量の血が混じったおりもの。数日以内にお産が始まることが多いサインです
  • 陣痛……規則的にくり返すお腹の張り。間隔がだんだん短く、痛みが強くなっていきます
  • 破水……卵膜が破れて羊水が流れ出ること。一気に出ることも、少しずつのことも

目安として、初産の方は陣痛が10分間隔(または1時間に6回)になったら病院へ連絡を。経産の方は進みが早いので、それより早めの連絡が安心です。破水したと思ったら、間隔に関係なくすぐ病院へ連絡してください(感染予防のため、入浴は控えます)。

分娩第1期|子宮口が開くまで(いちばん長い時期)

子宮口が0cmから全開大(10cm)になるまでの時期です。お産の中でいちばん長く、初産で約10〜12時間、経産で約5〜6時間が目安。ただし個人差がとても大きいので、あくまで参考に。

はじめはまだ余裕があります。この時期の過ごし方のコツは次のとおりです。

  • 痛みの波が来たら、長くゆっくり息を吐くことに集中する
  • 楽な姿勢を見つける(横向き・四つん這い・前かがみなど自由に)
  • こまめに水分をとり、トイレも我慢しない
  • 波が落ち着いている間は、できるだけ体を休める

分娩第2期|赤ちゃんが生まれる

子宮口が全開大になってから、赤ちゃんが生まれるまでの時期です。初産で1〜2時間、経産で30分〜1時間ほどが目安。

この時期は、陣痛の波に合わせて「いきむ」タイミングがやってきます。助産師が「今いきんで」「はい、力を抜いて」と声をかけながらサポートしますので、自己流で頑張りすぎず、誘導に身をまかせて大丈夫です。赤ちゃんと一緒に、呼吸を合わせて進んでいきましょう。

分娩第3期|胎盤が出る

赤ちゃんが生まれたあと、胎盤が出てくるまでの時期です。5〜30分ほどで終わります。赤ちゃんが生まれた安心感の中で、軽い陣痛とともに自然に胎盤が娩出されます。その後、出血や傷の確認を行い、お産はひと段落です。

お産の流れ早見表

段階内容所要時間の目安(初産)
第1期子宮口が全開大まで開く約10〜12時間
第2期いきんで赤ちゃんが誕生約1〜2時間
第3期胎盤が出る約5〜30分

※時間はあくまで目安です。お産の進み方は人それぞれで、これより短い方も長い方もいます。

現場から|助産師が伝えたいこと

お産は「自分一人で頑張るもの」と思っている方が多いのですが、そんなことはありません。助産師やスタッフが、ずっとそばで一緒に進めていきます。流れを完璧に覚える必要はなく、「困ったら声をかけていい」と知っておくだけで十分。あなたのペースで大丈夫ですからね。🐼

よくある質問(FAQ)

Q. お産にはどれくらい時間がかかりますか?
初産で平均12〜15時間ほどと言われますが、本当に個人差が大きいです。数時間で生まれる方もいれば、丸一日かかる方もいます。

Q. 途中で休めますか?
陣痛の波と波の間は痛みが和らぎます。その間に呼吸を整えたり、体を休めたりして大丈夫です。

Q. お産の途中で食べてもいい?
第1期の早いうちなら、軽く食べたり水分をとったりして体力を蓄えておくのがおすすめです(施設の方針に従ってください)。

まとめ

お産は「始まるサイン → 第1期(子宮口が開く)→ 第2期(誕生)→ 第3期(胎盤)」という流れで進みます。全体像が分かれば、いざその時が来ても落ち着いて臨めます。分からないことは遠慮なくスタッフに聞いてくださいね。あなたのお産を応援しています。🐼

※お産の経過には個人差があり、医療的な判断が必要な場合もあります。気になることは必ず産院の指示に従ってください。

あわせて読みたい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学病院で働く現役助産師🐼 妊活・妊娠・産後のお母さんに、病院では話せないリアルをやさしく届けます。もう少し踏み込んだ本音はnoteで → https://note.com/josansinohonne

コメント

コメントする

目次