【助産師が伝える】帝王切開になったら|当日の流れと術後の回復

「帝王切開になるかもしれない」と言われると、不安でいっぱいになりますよね。手術ってどんな流れ?痛みは?回復は? ── 分からないことが多いほど、こわく感じてしまうものです。

でも大丈夫。帝王切開は、赤ちゃんとお母さんの安全を最優先に選ばれる、立派なお産のかたちです。この記事では、当日の流れと術後の回復を現役助産師がやさしく解説します。流れを知って、少しでも不安をやわらげましょうね。🐼

目次

帝王切開とは|予定と緊急の違い

帝王切開には、あらかじめ日程を決めて行う予定帝王切開と、お産の途中で必要になる緊急帝王切開があります。

  • 予定帝王切開……逆子(骨盤位)、前置胎盤、多胎(双子など)、前回が帝王切開、などの理由で。妊娠37〜38週ごろに行うことが多い
  • 緊急帝王切開……お産の途中で、赤ちゃんやお母さんに負担がかかったとき(分娩がうまく進まない、赤ちゃんの状態が心配なときなど)に、安全のために切り替える

手術当日の流れ

多くの場合、下半身の麻酔(腰椎麻酔や硬膜外麻酔)で行います。意識がある状態で、生まれた赤ちゃんとすぐに対面できることが多いです。

  • 点滴・麻酔の準備をする
  • 麻酔が効いたら手術開始。赤ちゃんが生まれるまでは10〜15分ほどと、意外と早い
  • 赤ちゃんと対面・確認
  • 子宮や傷を縫合(全体で30分〜1時間ほど)

術後の痛み・回復の経過

麻酔が切れてくると、傷の痛みを感じます。でも痛み止めでしっかりコントロールできるので、我慢しすぎず「痛い」と伝えてくださいね。

回復を早めるため、手術の翌日ごろから少しずつ体を動かしていきます(早期離床)。最初は辛く感じますが、動いたほうが回復は早まります。入院期間は5〜7日ほどが目安で、経腟分娩より少し長めです。

退院後に気をつけること

  • 傷を清潔に保ち、赤み・腫れ・強い痛み・発熱があれば受診する
  • 重いものを持つ・無理な動きは控える
  • 悪露(おろ)は帝王切開でも続きます。経過を見ておく
  • 疲れたら休む。家事や上の子のお世話は、まわりに頼っていい

「経腟分娩じゃないと…」という気持ちへ

「お腹を痛めて産まないと一人前じゃない」なんて、まったくありません。どんな産み方でも、赤ちゃんを迎えたあなたは立派なお母さんです。帝王切開も、手術という大仕事を乗り越えたお産。どうか、ご自分をたくさんねぎらってあげてください。🐼

よくある質問(FAQ)

Q. 次の出産も帝王切開になりますか?
前回帝王切開でも、条件が合えば次に経腟分娩を試みられる場合があります。施設や状態によって方針が異なるので、主治医に相談を。

Q. 傷跡は残りますか?
最近は下着で隠れる位置を横方向に切ることが多く、時間とともに目立ちにくくなっていきます。

Q. 母乳はあげられますか?
あげられます。術後の体勢が辛いときは、横向きなど楽な姿勢を助産師と一緒に工夫しましょう。

まとめ

帝王切開は、赤ちゃんとあなたの安全を守るための大切なお産です。当日の流れと回復の見通しを知っておけば、不安はぐっと小さくなります。痛みや不安は一人で抱えず、スタッフに頼ってくださいね。あなたのお産を応援しています。🐼

※経過や方針には個人差・施設差があります。具体的なことは必ず主治医・産院の指示に従ってください。

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この記事を書いた人

大学病院で働く現役助産師🐼 妊活・妊娠・産後のお母さんに、病院では話せないリアルをやさしく届けます。もう少し踏み込んだ本音はnoteで → https://note.com/josansinohonne

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